お知らせ

2018年12月 「保育者を目指す 楽しい造形表現」を刊行しました。

 平成29年3月31日に「幼稚園教育要領」、「保育所保育指針」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が同時改訂・告示され、平成30年4月1日に施行されました。この改訂の特徴は、三つの施設における幼児教育の共通性が明確になったことです。このことにより、3歳以上の子どもは、どの施設へ通おうと同じ幼児教育を学ぶことになりました。
 改訂された幼稚園教育要領の領域「表現」の「内容の取扱い」には、「(1)-中略-、その際、風の音や雨の音、身近にある草や花の形や色など自然の中にある音、形、色などに気付くようにすること。」、「(3)-中略-、様々な素材や表現の仕方に親しんだり、-後略-。」という言葉が加えられました。
 子どもの感性は、周りの環境の中で美しいもの、優れたもの、心動かす出来ごとに出会い、そこから得た感動体験を表現することによって育まれます。そして、保育者は子どもの表現したいという気持ちを受け止め、あそびを通して総合的な援助・指導を行います。また、子どもを取り巻く社会の変化により、保育者には高い専門性が求められています。
 これから始まる授業を通して保育者を目指す皆さんには、保育者の役割や子どもへの援助・指導についてしっかり学んでいただきたいと思っています。そして、造形の特質をふまえながら、子どもの造形的な表現を引きだす力を養っていただきたいと思っています。また、保育現場や教育現場で活躍されている皆さんには、ぜひ目を通していただき、現場で活用され、お役に立てれば幸甚です。

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